
オリゴ核酸・ペプチド・PMO・PPMO原薬の実用的液相合成サービス
AJIPHASE® が提供するバリュー
高純度・大容量
- 一般的な合成手法である固相合成とクラシカルな液相合成法を組み合わせたハイブリッド技術により、大スケールでの高純度製造を実現
工業スケールでの高い再現性
- 堅牢かつ安定的なプロセスにより、実験室レベルから工業スケールまで一貫して安定した品質の製品を提供
環境負荷低減
- 従来法と比較して有機溶剤や試薬の使用量の削減が可能


テクノロジー
AJIPHASE®は長鎖脂肪鎖を有する分子(アンカー)を用いた技術です。アンカーは非極性溶媒に溶解する一方で極性溶媒には溶解しにくい、特徴的な性質をもった化合物であり、固相合成法(オリゴ核酸やペプチド合成の汎用製法)における、樹脂担体の役割を果たします。オリゴ核酸やペプチドの分子鎖はアンカーと結合した状態で伸長されますが、このアンカーと結合した分子鎖は、アンカーと同様の性質を有します。我々はこれを利用し、固相合成法と液相合成法(一般的な化学反応に用いられる手法)を組み合わせた、ハイブリッド技術を開発しました。

AJIPHASE®では、アンカーと結合した分子鎖を非極性溶媒に溶解させ、溶けて均一になった状態で化学反応を行います。
均一状態では化学反応が良好に進むため、不均一状態で反応を行う固相合成法に比べて高い純度で目的物を取得することができます。
反応完了後に溶媒を極性溶媒に置換することでアンカー結合分子鎖を固体となって析出させ、続くろ過分離によって余剰の試薬を除去します。得られたアンカー結合分子鎖は再び非極性溶媒に溶かされ、次の化学反応に供されます。
この繰り返しにより、目的のオリゴ核酸・ペプチド分子が合成されていきます。各製造プロセスは高い堅牢性をもち、タンクサイズを大きくすることで容易にスケールアップすることが可能です。
また、AJIPHASE®は固相合成法に比べて過剰な有機溶剤や試薬の使用を節約することができるため、環境負荷の小さい技術です。あらゆる産業にサステナビリティが求められる時代において、AJIPHASE®はお客様の期待と社会からの要求に応えることのできる革新的な技術です。
固相法 | 従来型液相法 | AJIPHASE® | |
---|---|---|---|
スケールアップ | 限定的 | 容易 | 容易 |
品質 | 中程度 | 高い | 高い |
製造期間 | 短い | 長い | 中程度 |
適用可能な鎖長 | 長い | 短い | 長い |
環境負荷 | 高い | 中程度 | 中程度 |
製造実績
AJIPHASE®は高度にプラットフォーム化された製法であり、研究室のフラスコレベルから数千リットルタンクまで一貫した品質で目的物を製造することが可能です。100kg規模の製造スケールですでに工業利用されており、最新のGMP要件に準拠した体制の元、市販されている医薬品の製造にも用いられています。

グローバルなサービス展開
AJIPHASE®では固相合成法のような特殊な設備は必要なく、一般的な原薬化学合成向けの設備を用いることが可能です。
味の素バイオ・ファーマ サービスでは、数十年の医薬品製造経験を有する日本及びベルギーのプラントで初期検討からGMP製造まで、一貫したサービスを提供します。
味の素バイオ・ファーマ サービスでは、数十年の医薬品製造経験を有する日本及びベルギーのプラントで初期検討からGMP製造まで、一貫したサービスを提供します。


サービスの一般的な流れ
まずお客様の開発化合物情報から机上検討を実施し、ご要望のスケジュールも加味してサービスの全体計画を作成いたします。計画の内容に合意いただけましたら、研究室レベルでターゲット化合物に対しAJIPHASE®プロセスを適用し、適用可能性評価を実施いたします。
適宜お客様と議論をしながら製法や品質を最適化し、最終的にGMP/ non-GMPでの実製造に進みます。

お問い合わせ
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