2025/10/28
味の素バイオファーマサービスとOlon、
ペプチド・タンパク質大量生産を
革新する戦略的提携
本パートナーシップにより、GLP-1類似体など、需要の高いタンパク質やペプチドの効率的かつ持続可能な製造を加速し、製薬企業やバイオテクノロジー企業を支援します。
東京(日本)、ミラノ(イタリア)– 2025年10月28日
バイオ医薬品の受託開発・製造サービスを提供するリーディングカンパニーであるAjinomoto Bio-Pharma Services(以下「Aji Bio-Pharma」)とOlon S.p.A.(以下「Olon」)は、Aji Bio-Pharmaの微生物由来ペプチド・タンパク質製造プラットフォーム「CORYNEX®」と、Olonの大規模微生物発酵技術を活用し、製薬・バイオテクノロジー企業向けに革新的な大規模原薬製造サービスを提供するため、戦略的パートナーシップを締結しました。
この協業により、Aji Bio-Pharmaの微生物菌株およびプロセス開発に関する専門性と、Olonの10万リットル超の発酵槽を用いた大規模GMP製造の専門性が融合します。GLP-1類似体など、肥満や2型糖尿病治療に不可欠な高需要タンパク質・ペプチドの生産を効率的かつ持続可能な形で加速します。
経営陣コメント
「両社の強みを結集することで、先進的なペプチドやタンパク質の開発・供給を加速し、持続可能な方法でお客様を支援し、患者様の治療成果向上に貢献します。」
味の素株式会社 執行理事バイオファーマサービス部長 大竹康之
Olon S.p.A. S&M – VP CDMO Biotech Andrea Confortoは次のように述べています。
「開発から商業規模の製造までシームレスなプロセスを提供し、品質と持続可能性における新たな業界基準を打ち立てます。」
サステナビリティに関する共同声明
「サステナビリティは、私たちのパートナーシップの核心です。」と両氏は述べています。「環境に配慮した生産と効率的かつスケーラブルな大規模発酵を組み合わせることで、バイオ医薬品製造の環境負荷を低減し、お客様、患者様、そして社会全体に貢献します。」
CORYNEX®はグラム陽性菌C. glutamicumを基盤とし、可溶性で生物活性を有するターゲットを培地中に直接分泌できるため、高収率・高純度な製造プロセスを可能とします。スケーラブルで増殖が速く、エンドトキシン非産生、非病原性、非胞子形成であり、IPTGやメタノールなどの誘導剤を必要としません。OlonはCDMOおよび自社製品向けの微生物発酵に関する豊富な専門知識を有し、高活性または毒性化合物を高封じ込めシステムで取り扱います。発酵槽は1~255m³、総容量は5,000m³に及び、Olonは欧州最大級の微生物発酵受託製造企業の一つです。
Ajinomoto Bio-Pharma Servicesについて
Ajinomoto Bio-Pharma Servicesはベルギー、米国、日本、インドに拠点を持つフルサービス型の受託開発・製造組織(CDMO)であり、遺伝子治療、API、大分子・低分子製造を幅広くサポートしています。
高活性API(HPAPI)、連続フロー製造、オリゴヌクレオチド合成、バイオ触媒、CORYNEX®タンパク質発現技術、抗体薬物複合体(ADC)など革新的なプラットフォームと能力を提供し、品質とサービスの高水準を追求しています。詳細はhttps://www.ajibio-pharma.com/ja/をご覧ください。
Olonについて
Olonは化学合成と生物プロセスの専門性を融合し、医薬品原薬(API)の開発・製造を手掛けるイタリア企業です。本社はミラノ近郊ロダノにあり、世界14の製造拠点と14のR&Dセンターを運営し、従業員数は2,800名以上。長年の経験を活かし、初期開発から商業製造までエンドツーエンドで支援し、革新性、持続可能性、品質への強いコミットメントを維持しています。詳細はhttps://www.olonspa.comをご覧ください。
お問い合わせ先
メディア向けメール: info@us.ajibio-pharma.com